Jackson 2010 「「聖なるダツラ」:喘息たばこの盛衰」

Mark Jackson, 2010, ““Divine Stramonium”: The Rise and Fall of Smoking for Asthma,” Medical History. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2844275/
 喘息治療としての喫煙の歴史を扱った論文です。喘息たばこは古代から用いられていたものの、ヨーロッパでは19世紀はじめにインドからタヅラが持ち込まれて流行しました。その後20世紀に入ると、アレルギーの考え方が現れたことや製薬産業の発展、幻覚作用をもつ薬の禁止、喫煙の健康影響に対する認識のため、徐々に使われなくなっていきました。
 ブログ「身体・病気・医療の社会史の研究者による研究日誌」でも取り上げられていました。 http://blogs.yahoo.co.jp/akihito_suzuki2000/60097856.html
 なお、喘息たばこは夏の季語となっているそうです。 http://kotobank.jp/word/%E5%96%98%E6%81%AF%E3%82%BF%E3%83%90%E3%82%B3

Asthma: The Biography (Biographies of Diseases)

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