11/2月 サイエンスアゴラ「科学本が生まれるまで」終了

20091102

60名ほどの方々にご来場いただきました。

月初めの平日午前にもかかわらずご参加くださり、本当にありがとうございました。短い時間ではありましたが、非常に充実した議論ができたことを感謝いたします。

予想以上の方々にお越しいただいたため、資料が不足し、大変失礼いたしました。資料に掲載した内容は、以下にまとめてありますので、ご利用ください。http://d.hatena.ne.jp/sumidatomohisa/20090923/1253713732
本日の会に対するご意見やご感想など、ぜひともお寄せください。sumidatomohisa@gmail.com


〔以下、随時更新していきます。〕
いただいたご感想〔一部を編集しています。〕:
・出版社(編集者)のアンテナに引っかかるかどうかがかなり重要なのだなあと感じました。たぶん、予想ですが、アンテナ網から漏れている面白いネタが実際にはいっぱいあるのでは・・・という気もします。住田さんは、その辺りのギャップを埋めようというような問題意識もお持ちなのでしょうね。科学本でいうと、僕が少し不思議なのは、「似たような本がなんで出ては消え、出ては消えるのだろうか?」ということです。そんな中でオンリーワンの存在感を放つ本を書ける人ってすごいですね。・・・
・科学者の本音を聞くことができ、参考になりました。
・こういった企画はあまり見かけないので,参加できて大変勉強になりました。(sknow2cさん、http://d.hatena.ne.jp/sknow2c/20091102/1257172684#c
・大変面白いセッションを有難うございました。漆原さんの「科学本を産学連携として考える」というのは、今までそのように考えたこともなかったので、面白い視点だなと思いました。・・・
・本が作られる過程での編集者と研究者の掛け合い話がとても面白かったです。平易な言葉で内容はハードで正しいものを、という思いで本がつくらているのは良くわかったのですが、同時に売れるトンデモ科学本を作ってしまうのも同じ出版側という事実に何か喉にひっかかる感じがしました。
・「科学本が生まれるまで」にはこんなプロセスがあるんだなと全く今まで考えたことがなかったので、聞くことすべてが新鮮でした。特に編集者の佐々木久夫氏のお話は経験に基づいた重みがあり、『入り口広く、内容高く、表現やさしく』の言葉が非常に印象的でした。
・興味深いお話が多く、大変有意義な時間となりました。特に、佐々木氏が、著者側に求められる専門を分かり易く伝える努力として挙げられていた、「入口は広く。」「内容は高度に。」「表現は柔らかく。」ということが印象に残っています。特に2番目と3番目の両立は難しいように思うので、参加されたお二人の先生にその辺りについて質問すればよかったなぁと、後から思ったのでした。思うに困難な点は2つあって、難解複雑な理論をどの程度・どう説明するか、定説の無いもの・仮説がいくつもあるものをどう扱うか、です。どちらも、きちんと説明しようとするとまどろっこしいものになってしまう様に思うので、その点どう解決したかなどお聞きしたかったです。また、動機についても興味深く伺いました。大河内氏は使命感のようなものから、西成氏は一人一人に協力して欲しかったからと、様々なのですね。質疑応答の中での、研究者としては著書の有無は全く評価のポイントにならない、というお話と合わせると、なるほど納得する内容でした。それから、構成・進行についてですが、誘導のうまさ、無駄のなさ、を今回も感じました。テーマを絞っているので、議論が拡散せず、冗長さのかけらも無く、おかげで時間の無駄も無く、タイトで素晴らしいですね。
・「科学本が生まれるまで」は、アゴラの中でもかなり刺激を受けたシンポジウムでした。
・「科学本が生まれるまで」、ありがとうございました。おかげさまで色々と貴重なお話を聴く事が出来ました。研究者、編集者、出版社が一同に会する機会は以外に少ないと思います。自分自身を含め、いらっしゃった方々がそれぞれに、いろいろな思い・アイデアを持ち帰ることで、新しい発想、広がりが出来ていくのではないかと思いました。
・「科学本が生まれるまで」ではたいへんお世話になりました。とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。おっしゃる通り、これまでの科学コミュニケーションのチャンネルとして書籍はあまり注目されて来なかったように感じます(それだけ当たり前のようにあるメディアだということもできるとも思います)。特に、今年(昨年も)のアゴラのテーマである「日本からの提案」というところで、これからやらなければならないことが多くあるように感じています。
・(佐々木久夫氏より)たいへん面白い企画にお招きいただき、嬉しく思っています。聴衆も熱心で、充実したひとときでした。感想を拝読すると好意的な反応が多く、励みになります。14日にまたいろいろな人と話ができるのを楽しみにしています。
・個人的には、執筆系の仕事はちょっと苦手で、話すこと、ファシリテーターの方に興味がありますが、学術論文に掲載されるような科学の知識を、一般の方に落とし込める形にもっていくことは、同じように追求していきたいと思っています。そんな意味でも、非常に参考になる会でした。
・編集者の方が、新聞や「岩波科学」などの科学雑誌から面白い題材を見つけて、原稿依頼や企画をしていく過程の話が非常に興味深かった。登壇者のコメントの中で、「自分の中で商業主義に折り合いをつけるのに苦労した」とか「研究者が著作を出すことは産学連携のモデルとなるのでは」が印象に残りました。(緑軌跡さん、http://heliosphere.blog33.fc2.com/blog-entry-1549.html


ブログ記事など
sknow2cさん「「科学本が生まれるまで 著者,編集者,そして…」をのぞく。@サイエンスアゴラ2009(11/02)」「かがくをのぞく」http://d.hatena.ne.jp/sknow2c/20091102/1257172684
緑軌跡さん「サイエンスアゴラ3日目」「天文せんとや生まれけむ」http://heliosphere.blog33.fc2.com/blog-entry-1549.html