宮脇昭ほか(1968)

ふと昔のメモから。
「1900年前後のヨーロッパ各国などのように、かつての自然保護は、自然が十分残されており、科学的にまたは景観的に貴重な対象はできるだけ一般市民から隔離して保存しようとされてきた。しかし最近では都市住民の増加と一般市民の科学的な自然観察眼の向上に伴い、一方では一般市民の科学教育や保養地としての機能を果しながら、他方では科学的な研究や国土の代表的景観として十分存続さすように保護管理するのが国際的傾向である。」(p.146)
宮脇昭・大場達之・奥田重俊・中山洌・藤原一絵(1968.03)「越後三山・奥只見の植生(新潟県福島県)」『越後三山・奥只見自然公園学術調査報告書』(日本自然保護協会調査報告第34号): 57-152.