2/27土 香西豊子氏「種痘という――明治初年の「大都」・「近郷」・「僻地・孤島」の歴史から」

生物学史分科会月例会です。
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/meeting_j.htm

《日時》 2月27日(土) 午後3:00〜5:30

《場所》 東京大学駒場キャンパス14号館3階308号室
(※京王井の頭線駒場東大前」駅下車、渋谷寄り改札を出て正面手前に構内案内板があります。)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_13_j.html

《報告者》 香西豊子氏
東京大学大学院人文社会系研究科G-COE特別研究員)

《報告タイトル》
種痘という<衛生>――明治初年の「大都」・「近郷」・「僻地・孤島」の歴史から

《報告概要》
黎明期の近代日本において、国民の健康を保全する事業は、種痘(天然痘の罹患に対する予防的措置としての、牛痘ワクチンの接種)からはじまった。
本報告では、ほかの伝染病に対する大仕掛けな衛生事業の陰にかくれ、あまり採りあげられることのないこの種痘に着目し、それが近代以降、疾病流行の地勢図と身体とをどのように変容させたのかについて考えてみたい。

《参照》
①香西豊子「アイヌはなぜ『山に逃げた』か――幕末蝦夷地における『我が国最初の強制種痘』の奥行き」『思想』1017号(2009年1月号)
②香西豊子「医説のなかの八丈島――疱瘡譚の縁どる近世日本の外延」『思想』1025号(2009年9月号)


参考:
ブログ「身体・病気・医療の社会史の研究者による研究日誌」での上記の文献についての言及 http://blogs.yahoo.co.jp/akihito_suzuki2000/archive/2009/12/07, http://blogs.yahoo.co.jp/akihito_suzuki2000/archive/2009/12/04