サイエンスアゴラ2008「大学アウトリーチの可能性」報告(速報)

以下はサイエンスアゴラでの「大学アウトリーチの可能性」の報告です。
http://scienceportal.jp/scienceagora/agora2008/081122/1-2.html

(http://www.u-tokyo.ac.jp/gen03/kouhou/1381/07.html)
ゲストに内田麻理香さん(東京大学工学部)、大木聖子さん(東京大学地震研究所)、横山広美さん(東京大学理学部)をお招きいたしました。

速報として、個人のブログの投稿として掲載いたします。
ほかの投稿は関係のないものがほとんどですので、ご了承ください。

 ・

初日の朝一番という最悪の時間帯にあたってしまったものの、
ふたを開けてみると予想をはるかに越える大盛況となりました。
52人+登壇者6人ということで、部屋の標準人数56人を超えていたようです。
ゲストのお三方と参加されたみなさまに感謝いたします。

70分という短い時間だったため、
ゲストの方々のお仕事のご紹介を興味深くお聞きし質問を受けつけているうちに、
10分延長したものの、あっという間に時間がすぎてしまいました。
ほとんど扱うことはできませんでしたが、パネルディスカッションで用意しておいたテーマをここにあげておきます。

パネルディスカッション「大学アウトリーチの可能性」
1.目標(共通点と差異)
2.学生・教員との連携
3.他部局・他機関との連携
4.科学コミュニケーションのなかでの大学アウトリーチ

改めて私たちの目指すところを書いておくと、
長年随所で行われてきつつも見えにくかった
東京大学アウトリーチ情報をより見える形にすることです。
それによって、そうした活動がさらに活性化するはずだと考えています。

ゲストのお三方からお話をうかがって改めて認識したのは、
ニーズは大学外にも大学内にもあるということです。
みなさんそれぞれ、着任直後から激務をこなされています。
私たちの企画した UtoI という活動が、貢献できることを願っています。

準備しているウェブページの公開は、慌しい12月を避けて、来年1月を予定しています。
来年度以降については何も決まっていませんが、なんらかの形でつづけていくことができるよう方策を探っているところです。

今回のイベントによって、大学内外の期待を感じることができました。
今後の活動の励みにさせていただきたいと思っております。
ゲストのみなさま、参加されたみなさま、サイエンスアゴラの準備に携わったすべての方々に感謝いたします。

 ・

いただいたアンケートから、自由記述欄にご記入いただいたものを全件ご紹介いたします。
(アンケートは30枚いただきました。回収割合は58%)

アウトリーチ」の可能性を考える上で、現状での多様な活動を知ることは必要であると改めて痛感しました。

3人の先生方の熱意に感動しました。

アウトリーチには各学部の事情(学生獲得)があり、それぞれのやり方がバラエティーに富みよいと思う。
難しいと思うが、学部まとめて大学全体で行うイベントも・・・あると思う。→UtoI がそうでした。
(学部間利害対立より相互効果を期待)
各学部ともスペシャリストを設け、やる気を感じます。

アウトリーチの方法・理念も部局、個人によって様々であり、興味深かったです。

以前から UtoI の活動に興味があり、本日はお話を聞けるのを楽しみにしていました。
そういう意味では、全体的な統一目的が明確でなかったことが少し残念です。
が、また別の機会に伺ってぜひもっとお話を伺いたいと思いました。
次回も楽しみにしています。
よろしくお願いいたします。"

内田様: 「役に立つ」を離れて「愛を持つ」ことに関して。
夢を持てばいいのなら、低収入に甘んじればいいのか?
夢と楽しさでフンバるのではなくて(企業=「社会」を変えていくのとは別に)、工学部の与えるものは役立つとか楽しいとかを超越した重要なことなのだと伝えなければ工学離れはおそらく止まらない。

同じアウトリーチ活動でも、分野によって抱えている問題が違うと思いました。

海外ではどういう状況かもう少し知りたかった。
大学アウトリーチの概要はよくわかった。

各パネリストの話はとても興味深かった。
UtoI から何かメッセージが出ると、さらによかったと思いました。
↑あったけど、少し弱い気がします。

各部局のストラテジーについて俯瞰できて、非常に参考になった。

共感する部分が多かった。
大学側はやはり外部へ open にしているつもりでも、外部から見ると今だに close であると思うので、全国的に、こういう大学の活動が必要であると思う。

異なる部局の広報の方の観点、実態、生の声を聞くことができて良かったと思います。
UtoI の color と guests との interaction が少なかったのが残念でした。

シンポジウムの主旨が見えてきませんでした。でも、熱心に取りくまれていることは、よく伝わってきました。

全国の大学にアウトリーチの役割を期待したい。
各機関間でアウトリーチのノウハウを共有できる仕組みがあれば良い。

大学の広報業務を担当していまうので、伺いたかったことが多く聞けて、とても有意義でした。
地方大学の職員として、〔某都道府県(UtoI)〕と大学に何ができるか考えました。

東京大学アウトリーチ活動をしている部局はもっと多いので、広く声をかけて、多くの広報担当者に参加してもらえるシンポジウムにすべきと思います。

東大という小さなシステムの中にでもタテ割り(工学・理学・専門分野等)の弊害があることがよくわかり興味深かった。
ぜひヨコのつながりを活発にする旗振り(フロントランナー)としてがんばって下さい!

東大の活動がよくわかりました。

非常に有意義な時間でした。もっとディスカッションの時間があるといいですね

各大学、部局でとじてなくて、全国でネットを通じてこういう議論をもっとしていきたいですね。

分野によって、様々なアウトリーチの取り組み意識が異なるんだということがわかり、有益でした。

みなさま、お疲れ様でした。

予想以上の若い方が参加されていることに驚きました。
今後、この様な活動は大事になってくると思います。

 ・

以下は細かい言い訳というか、所感です。

70分という短めの時間の設定は、「企画出展募集要項」の以下の記述を律儀に守ってしまったからです。
「原則90 分を1単位とします(連続2〜3単位の提案も可としますが、1 単位が望ましいと考えます。短くても可)。準備や片付けにかかる時間もご記入下さい。」
http://scienceportal.jp/scienceagora/agora2008/doc/outline.pdf
個人的にも、単位を明確にして、多くのイベントに開始時間から参加できるべきだと思います。
が、今回は数えるばかりでした。